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walkmanとHE-AAC(48kbps) [音楽]


日本での,MUSIC UNLIMITEDのサービス開始のニュースで思い出したのが,
HE-AAC48kbpsの存在。

WALKMANで使用するフォーマットについては,所詮ポータブルDAPで聞くものなので,
持ち出す際には,MP3(128~192kbpsあたり)やSONY謹製atrac(3plusの128kbps)で十分と思い,
現在のメイン機NW-A867(64GB)は主にそれで入れているのだが(一部お気に入りのみAAL),

それだと,併用しているかつてのメイン機NW-A808の8GBでは容量が足りないので,
(デザインが気に入っているので,今でも時々使いたい)
「CD並」の音質を標榜するHE-AACの48kbpsに興味をもった過去があったのだ。

(実際には,NW-A808はHE-AAC未対応だったので,仕方なくatrac64kbpsで,
 入る分だけ入れることにしている)


それはそれとして,その当時,HE-AAC(48kbps)の音質は如何ほどかと思い,
試しにエンコードしてみた音源を当時の使用機NW-A847で再生してみたところ,
それはそれはくぐもった音で,「なんじゃこれは」というか「48kbps相当それなり」
という印象だった。
すなわち,「いくら容量が稼げるといっても,これは許容範囲外だろう」ということで
私の中では一度終了してしまったのだった。

ところが,件の,MUSIC UNLIMITEDのニュースを聞いて,「これはおかしいぞ」と思った。

いくらなんでも,あの音質でサービスインしたら,音楽を扱う会社としては,その見識を疑われかねない。
耳が腐っているとか,音楽を蔑ろにしているとか,そういう結果しかもたらさないことは容易に想像できるのに
あえてHE-AACで来るということは,実はHE-AAC(48kbps)は,それなりの(良い)音質を有するのではないか?

そこで,調べて見ると,NW-A800シリーズの後,次モデルあたりからHE-AACに対応し,
マニュアル等仕様上の対応フォーマット表示では,NW-S730シリーズあたりまではサンプリング周波数44.1kHzまで,
NW-S740シリーズ以降(NW-A840シリーズも)からはサンプリング周波数24kHzまでの対応にダウンしたようなことらしい。

次のような,巷のQ&Aもある。:
> 「NW-S746で、HE-AACで変換した曲の音質が悪いのですが
> 以前使っていたNW-S736Fでは、高音部もはっきり聴こえて
> CDとほとんど変わらない音質だったのに
> S746 だと高音部が全然聴きとれず、くもった感じの音になってしまいます。

そこで,確かめようと,ヤフオクでNW-S738Fを入手した。
結果,DAPとしては十分の,くぐもっていない,まあまあ聞こえる音質だった。

「そうかこれが本当のHE-AACか」と思い,追試とばかりに,
手持ちのNW-Z1070とNW-A867にHE-AAC(48kbps)音源を突っ込んで聞いてみたところ,
まずまず良好の音が出る。明らかにNW-A847と違う。

A840もA860もZ1000も,いずれも仕様上は,
「本体で再生可能なHE-AACファイル形式
 フォーマット:HE-AAC、
 ビットレート:32-144kbps(VBR)、
 サンプリング周波数:24kHz」
となってるいるのだが,明らかに出てくる音は違う。

HE-AAC(48kbps)の再生状況(聴感上)をまとめると,
S730 :○
A840 :×
A860 :○
Z1000:○

一体これはどういうことなのか。
もう1台手元にNW-S764もあるのだが,聞ける音質で再生できるのか,どうなのだろうか?

それと,かつての私のように,手持ちのモデルでだけ聞いてみて,
「HE-AACなんて(期待してたけれど)48Kbpsは,それなりその程度じゃん」
などと「HE-AAC使い物にならぬ説」で断を下している層がそれなりの数いるのではないかと
思うのだけれど,実に損をしているのではないだろうか。

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